舞妓さん・芸妓さん

舞妓さんの簪(かんざし)

5月は、舞妓さんの花簪のおはなしをしたいと思います。
先日、先斗町の鴨川をどりが千穐楽を迎えましたが、そのリーフレットを参考にしてみます。
舞台には、藤が下がっていますが、その下で踊っている舞妓さんの簪は、藤とアヤメです。
ちなみに都をどりや京おどりは、4月なので、桜や蝶ですね。
舞妓さんは、季節ごとに簪や衣装も変わるのです。

5月の簪のおはなしに戻ると、藤に比べ、アヤメは一輪や三輪でとても大振りです。
そのような簪は、年長舞妓さんのおふくさんがつけられます。
中央のおふくさんは、一輪で櫛ですね。かなりお姉さん。その横のおふくさんは、勝山をつけられてるので、まだおふくさんになりたてくらいでしょうか。

街ごとに、段階のおしきたりは変わるので、一概には言えませんが、割れしのぶの年少舞妓さんは、小花の簪をつけられる事が多いようです。
特に一年目の出たてさんは、ブラ(下がっているもの)付き。
華やかですね。お姉さんになるほどスッキリとした装いです。

では、月ごとの主なものをご紹介します。
1月は松竹梅。2月は梅。3月は菜の花や水仙。4月は桜や蝶々。5月は藤やアヤメ。6月は柳や紫陽花。7月は団扇。8月は薄や朝顔。9月は萩や桔梗。10月は菊。11月は紅葉や銀杏。12月は餅花とまねき。などなど他にもあります。(節分や祇園祭なども)

日本髪に簪は、大切な要素ですね。
季節により玉簪が赤玉(珊瑚)や青玉(翡翠)に変わったり、割れしのぶさんからおふくさんに変わると、橘から平打ちに変わったり、色々決まりごとがあるのです。

でも、ざっと知ってるだけでも、だいたい何年めの舞妓さんかとか、写真だったらいつ頃の撮影だなとか、わかるので楽しいかもしれないですね。

では、6月のおはなしは、結髪部品のおはなしでもしようかなと思います。
変更するかもしれませんが、お楽しみに〜!

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