舞妓さん・芸妓さん

八朔(はっさく)!奴島田(やっこしまだ)

昨日、8月1日は八朔(はっさく)でした。
芸・舞妓さん達は正装でしたね。
例年になく暑い日が続き、当店では休憩所を設けて、涼んでもらえるようにしていましたよ。
芸・舞妓さんがたくさん来てくれたので、当店のエントランス前には、カメラマンさんが山のようでびっくりでした。

ご挨拶回りをされる日なのですが、おふくの舞妓さんの正装時は、奴島田という髪型になります。
正月・始業式もこの髪型。
この時の髪型はシンプルなので、形がとても難しいのだそうです。
昔の画家の黒田清輝さんという方が描かれた絵に、奴島田の舞妓さんの絵があるのですが、先生によると、その形が美しいという事です。(今現在とは少し違いますが、とても綺麗です)

これは高島田の一種なんですが、昔は上流階級の子女に好まれたらしいです。
髷には手絡、奴玉と言われる珊瑚8連をくくり、中央に翡翠の玉をさすのです。
髷を作る時には、舟と呼ばれる油つけ(ハランの葉のようなとよく表現される)を使います。
4本の油つけを少しずつ重ねて作るんですよ。
形を決める時は一発で決めなければならないと先生は言われてました。
緊張の一瞬ですね。

この時の紋付の衣装も、この髪型に負けないくらいとっても素敵なんです。
舞妓さんは紋付の時、ぽっちりはしないんですよ。
その代わり?金糸銀糸のとっても重い立派な帯をされるので、またそこにも注目です。

では、当店が担当させていただいている舞妓さんの奴島田と、八朔当日に顔を出してくださった芸妓さんをご紹介いたします。

予告していた8月の薄の簪のおはなしは別の機会にしますね。
では、来月もお楽しみに!

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